福澤研究センター講座2022
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福澤研究センター講座2022年度「『学問のすゝめ』150年」
「天は人の上に人を造らず...」の書き出しが有名な、福澤諭吉の代表作『学問のすゝめ』の初編は、1872(明治5)年2月に刊行されました。2022年はそれからちょうど150年目の節目の年にあたります。本講座では、この国民的古典を5人の講師がそれぞれの専門分野の視角から多面的に解説し、『学問のすゝめ』が書かれた当時の時代背景や福澤が本書に込めたメッセージの現代的意義について論じていきます。
・フライヤー
開催時間 |
14:00~16:00(13:00開場) |
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開催方法 |
オンライン(Zoomウェビナー)および慶應大阪シティキャンパス会場(会場定員25名程度) |
受講料 |
各回1,500円(税込み) |
申込み方法 |
Web申込 |
申込み締切 |
各回開催日直前の火曜日まで |
申し込み要領
- 申し込み登録(Web登録)※全講演の申込受付は締め切りました。
- 受講料お支払いのご案内メールを受信
受講申込(Web登録)をすると、ご登録のメールアドレス宛に「受講料お支払いのご案内メール」が自動配信されます。メール記載内容をご確認のうえ、指定期日までに指定口座へお振込みください。ご入金は、必ず受講申込されたお申込者様の名義でお願いいたします。
※お振込み手数料はご負担願います。クレジット決済のお取り扱いはございません。一旦納入された受講料は返金できませんので予めご了承ください。
※お振込みが期日より遅れる場合は、「講座料お支払いのご案内メール」に折り返しお振込み予定日をお知らせください。 - 受講料の支払い
申し込み登録は受講料の納入をもって確定となります。
受講料のご入金が確認できた方宛に、講座開催日直前の木曜日までに「受講登録完了のご案内」をメールします。
講演前日の正午までに「受講登録完了のご案内」メールが届かない場合は、KOCC事務局(tel 06-6359-5547 受付時間:12:00~17:00)へお問合せください。なお、メールによるお問合せにはお時間を頂戴しますことを予めご了承ください。
- 当日、講座を受講
オンライン・会場ともに13:00開場です。
オンライン受講
Zoomウェビナーによるライブ配信
※Zoomウェビナーの事前登録が必要です。会場受講
会場参加者はコロナ禍対策にご協力ください。状況によってはオンライン開催のみに変更する場合があります。
見逃し配信(アーカイブ配信)について
各講演毎に、記録動画をアーカイブ配信いたします(講演翌週に配信予定)。開催日当日の生配信時に正常に視聴できなかった方、見逃した方は、アーカイブ配信をご覧ください。
なお、アーカイブ配信動画は、2週間程度の配信終了期限まで何度でも視聴できます。
【注意事項】
- 見逃し配信対象講演に受講登録が完了している方のみ視聴が可能です。KOCC事務局より、見逃し配信動画URLをメールでお知らせします。
- 配信期間外はご視聴いただけません。予めご了承ください。
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- 「見逃し配信」動画URLを第三者に共有・公開することを固く禁じます。
- 講演当日に実施した質疑応答にはご参加いただけません。
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講座開催日程
日時 |
講師 |
内容 |
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2022年 |
都倉 武之 福澤研究センター准教授 |
「怨望・ 暗殺・長沼事件―『学問のすゝめ』が目指した社会を考える―」 『学問のすゝめ』が人々にどのように読まれ、どのような変化をもたらしたかを実証することは困難ですが、それを示す1つの例に、明治初期に千葉県で起こった「長沼事件」があります。本講義では、福澤諭吉が深く関わったこの事件の経緯を踏まえながら、福澤が国家と国民の関係をどのように作り上げようと考えていたかを考察します。その検討によって、『学問のすゝめ』で福澤がなぜ「怨望」や「暗殺」の害を説いたのかも、見えてくると考えています。 |
2023年 |
平野 隆 福澤研究センター所長、商学部教授 |
「「起業のすゝめ」としての『学問のすゝめ』」 福澤諭吉が『学問のすゝめ』で説いた「一身の独立」には、他人に依存せず経済的に自活するという意味が含まれていました。それゆえそこには「自ら起業せよ」という当時の若者たちに向けたメッセージも込められていたと言えます。この講演では、実際に福澤が彼の門下生たちに起業を奨励した事例も参照しながら、『学問のすゝめ』を「起業のすゝめ」という視点から論じてみたいと思います。 |
2023年 |
米山 光儀 慶應義塾大学名誉教授、田園調布学園大学・大学院教授 |
「『学問のすゝめ』と明治の学制」 明治5年2月に出版された『学問のすゝめ』は、同年8月に頒布された学制に大きな影響を与えたと考えられています。その当時、福澤諭吉は、「文部卿は三田にあり」といわれるほど、文部行政に影響力がありました。しかし、明治10年代の中頃になると、文部省と福澤の間にズレが生じ、そのズレがだんだん大きくなっていくというのが、これまでの福澤諭吉と明治の学制の関係をめぐる理解でした。この理解は正しいのでしょうか。『学問のすゝめ』で福澤がめざしたものの実現を検討することによって、その問いに答えていこうと思います。 |
2023年 |
西澤 直子 福澤研究センター教授 |
「『学問のすゝめ』のはじまり」 『学問のすゝめ』初編には、著者として福澤諭吉の他にもうひとり小幡篤次郎の名前があります。なぜ彼が「同著」者なのか。その謎から『学問のすゝめ』成立までの道のりを探ります。はじまりを見つめることで、『学問のすゝめ』に込められた意図とその展開の、少なくとも一端が明らかになるでしょう。そこから日本の近代化を支えたものが何であったのか、150年を経て私たちは何を学ぶことができるのかを考えてみたい。 |
2023年 |
井奥 成彦 文学部教授 |
「一身の独立、一国の独立」 昨今の世界情勢を見ていると、これまでにも増して「独立」ということを意識させられます。翻って、福澤の生きた幕末から明治の時代は、欧米列強が東アジアの植民地化を狙っており、日本は今よりももっと独立の危機にさらされていました。そういった中、福澤は『学問のすゝめ』の中で、一編を割いて独立について述べています。他の多くの著作でも述べている「独立」は彼の生涯のテーマであったと言ってもよいでしょう。福澤の独立に対する考え方から今日我々は何を学ぶことができるのか、本講演を通して考えます。 |